消防設備点検
ガス点検とは、二酸化炭素を使用した不活性ガス消火設備や、ハロゲン化物消火設備など、ガス系消火設備に関する点検作業です。
これらの設備は、火災時にガスを放出して酸素を遮断し、火を消す仕組みのため、定期的な点検が非常に重要です。
近年、消防設備士の点検時の死亡事故が相次いでおり危険な設備のため、経験と知識を十分に兼ね備えた消防設備士による点検が必須です。
二酸化炭素消火設備は、二酸化炭素(CO₂)ガスを使って火災を消し止めるガス系消火設備の一種です。主に電気設備や精密機器がある場所で使われ、水や泡では対応できない火災に適しています。粉や液体を使わないため、消火後の清掃が不要で、機器へのダメージも少ないのが特徴です。主な設置場所としては、サーバールーム・電気室・変電設備・立体駐車場・通信機器室・制御室があります。
不活性ガス消火設備は、酸素濃度を下げることで火災を消し止めるガス系消火設備の一種です。(上記で述べた二酸化炭素消火設備も不活性ガスの分類)
代表的なものの中には、二酸化炭素のほか、窒素や窒素+アルゴン混合ガスでの消火設備があります。水や粉末を使わず、気体のみで消火するため、精密機器や美術品などがある場所に適しています。
この設備は「火を消す」だけでなく、「大切なものを守る」ための選択肢でもあります。
ハロゲン化物消火設備とは、HFC-227ea、HFC-23、FK-5-1-12などのハロゲン化物ガスを使用して火災を消化するガス系消火設備です。燃焼の連鎖反応を抑制することで、酸素を奪わずに火を消すのが特徴です。
この設備は「酸素を奪わずに火を消す」ため、人がいる空間でも比較的安全に使えます。
6か月に1度
消火薬剤貯蔵容器の貯蔵量確認、起動用ガス容器、各種弁体、配管などの外観や簡易操作による確認(損傷・腐食・作動表示など)が必要です。
1年に1度
実際に設備を作動させて警報装置の鳴動、放出表示灯の点灯、起動装置、選択弁等の作動など機能を確認します。
当社は消防設備点検と
建築設備定期検査ができます。