消防設備点検
「消火器点検」とは、消火器が火災時に確実に使用できる状態にあるかどうかを定期的に確認する作業です。
これは消防法に基づく消防用設備等の点検の一部であり、建物の防火安全を維持するために義務付けられています。
また、150㎡を超える防火対象物では各階1本以上、20m毎に1本の消火器の設置が義務付けられています。
ABC粉末消火器とは、A・B・Cの3種類の火災に対応できる粉末タイプの消火器です。以下のように、それぞれの火災に対応しています。
・普通火災(A火災):紙・木材・布などの可燃性固体による火災
・油火災(B火災):ガソリンや灯油などの引火性液体
ABC粉末消火器には「蓄圧式」と「加圧式」の2タイプがあり、蓄圧式は扱いやすく、点検もしやすいため、家庭やオフィスで広く使われています。
強化液消火器とは、水に特殊な添加剤を加えて消火性能を高めた液体タイプの消火器です。
普通火災(A火災)・油火災(B火災)・電気火災(C火災)すべてに対応できる万能型で、特に天ぷら油火災(B火災)に強いのが特徴です。
家庭、オフィス、店舗、工場、病院、学校など幅広い場所で使用され、粉末タイプよりも消火後の清掃がしやすいというメリットもあります。
二酸化炭素消火器(CO₂消火器)は、二酸化炭素ガスを噴射して火災を消し止めるタイプの消火器です。主に油火災(B火災)・電気火災(C火災)に適しており、CO₂を噴射することで火元の酸素を奪い、燃焼を止めます。
酸素が急激に減るため、密閉空間では使用厳禁です。また、普通火災(A火災)に該当する木材や紙などの火災には効果があまりありません。
泡消火器は主に化学泡消火器と機械泡(水成膜)消火器に分類されます。泡消火器では泡状の薬剤を放射して火を覆い、酸素を遮断して消火するタイプの消火器です。特に油火災(B火災)に強く、普通火災(A火災)にも対応できます。
ガソリンスタンド・工場・倉庫・駐車場・ヘリポートや飛行機格納庫などでは泡消火設備の附帯設備として使われ、泡消火器は泡で火を包み込むように消すため、油火災のように水では逆効果になる火災に非常に有効です。
6か月に1度
外観点検:(錆、変形、腐食、落下痕の有無)
表示確認:使用期限、設置年月、圧力計の値(緑かどうか)
機能点検:噴射口・ホースの詰まり、レバーの破損など
1年に1度
内部点検・機能点検
分解整備など(一定年数経過時)
製造後3年目・5年目以降など条件に応じて
当社は消防設備点検と
建築設備定期検査ができます。